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貝殻の大きさや、ちょうつがいの形がそれぞれ異なるので、一度はずすと他の殻とは決して合わないことから、夫婦和合のシンボルとして、正月、結婚式、雛祭りなどのおめでたい席に欠かせない食材です。また、古くは貝塚から古代人の食べた貝殻が多量に出土したり、中世以降、はまぐりの殻を用いた貝合わせ、貝覆いと呼ばれる工芸品は、貴族の遊びや嫁入り道具として用いられるなど、はまぐりと日本人の暮らしは密接にむすびついてきました。
東海道五十三次の時代に桑名のはまぐりが人気を博したように、かつては内湾でもはまぐりがたくさん獲れましたが、現在では埋め立てや水質の悪化などで激減してしまいました。
鹿島灘はまぐりは、残された広大な砂浜がはぐくむ貴重な自然界からの贈り物なのです。 |
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| 鹿島灘はまぐりは、外洋性のはまぐりで、鹿島灘の水深2〜6メートルの砂底に棲んでいます。内湾の干潟に棲むはまぐりとは別種です。殻の模様ははっきりしないものが多く、個体ごとに色は異なります。殻はなめらかでつやがあり、内湾産よりやや厚めです。 |
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| 鹿島灘はまぐり。なめらかなつやと1個1個異なる色あいが特長。 |
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鹿島灘の沿岸一帯で、5トン未満の沿岸漁船により貝桁網(かいけたあみ)という漁法でとられています。
はまぐり資源を安定して利用するため、漁師の間で細かな取り決めがなされ、計画的な操業を行っています。 |
| はまぐりは波のおだやかな日を選んで、まんがと呼ばれる漁具でとられます。 |
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| 貝殻が力無く開いていたり、においのするものは避け、殻をぶつけてカチカチと固く澄んだ音のするものを選びます。一年中とれますが、旬は冬から春、12月〜3月頃にかけてといわれています。夏頃は貝毒が発生しますので、潮干狩りのときには情報に注意しなければなりませんが、市場に出回ることはないので市販のものは安心です。 |
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| 鹿島灘はまぐりの稚貝。殻長8ミリメートル前後。 |
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しじみやあさりなどと同様に、コハク酸と呼ばれるうま味成分が多いです。熱を加えた鹿島灘はまぐりが美味なのは、コハク酸が水には溶けず、熱湯によく溶けるからだといわれています。このほか、グリシン、アラニン、グルタミン酸などのうま味成分が多いです。
潮汁、焼きはま、酒蒸しが代表的な料理法。ぬたや、煮切りで江戸前風の寿司もおいしいです。上品で、しかも濃厚なうまみを生かすには、調理の時に汁をなくさないよう心がけます。潮汁を作るときは、必ず水から煮出すこと。また、焼きはまにする時は、決して焼きすぎないのがコツ。殻付きで用いる場合は、ちょうつがいの外側の黒い突起(靭帯)を切っておくと、熱を加えたときに口が開かないので、うまみのある汁が流れ出すのを防ぐことができます。 |
| 港に揚がったはまぐりは、選別のあと入札にかけられます。 |
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