つくだ煮

国内第2位の湖面積を持つ霞ヶ浦・北浦は古くから豊富な魚介類が漁獲され、その新鮮な原料をそのまま煮干し、つくだ煮、甘露煮等に加工し、霞ヶ浦北浦の特産品として親しまれてきました。近年は、漁獲量が減少し、新鮮な外国産の原料も使われ始めています。

つくだ煮類は、大釜の中の新鮮な原料に、醤油、砂糖、みりん等の調味液を加え、じっくり煮込みます。昔ながらの技法の中に、最近の嗜好を加味した味付をし、茨城県の代表的な地場製品の一つです。

わかさぎ

わかさぎ

霞ヶ浦のシンボル。加工品としては、煮干し、つくだ煮、甘露煮等色々あります。

えび

えび(テナガエビ)

加工品としては、つくだ煮、甘煮、釜揚げ等があります。

はぜ

ゴロ(はぜ)

霞ヶ浦周辺でははぜ類を総称して「ゴロ」と呼び、つくだ煮に加工されています。

加工方法

漁獲された新鮮な原料を冷水で水洗い後、異物除去、大小選別を行い、原料に対し水と共に醤油、砂糖、水あめ等の副原料を正確に計量して加え、直下式の釜又は蒸気を使用する二重釜で加熱する。製品にもよりますが一般的には1時間前後、甘露煮などは4時間以上煮込み骨まで柔らかくします。煮熟が終わりますとざるやステンレスの網上にとり、液切りを行います。液がよく切れたら品温を下げるため扇風機等で冷却します。最後に包装し、金属探知機等で再度異物検査を行い出荷します。

  • 原料のえび
  • 原料を釜に入れる
  • 釜で煮る
  • 釜から取り出す
  • 液切りとともに送風冷却
  • 計量して包装

保存方法

つくだ煮類はもともと保存食品で常温流通が一般的ですが、最近の消費者の嗜好は低塩・低糖の要望が強く、そういう製品は保存期間が短くなります。品質表示を見てください。最近では「冷蔵(10ºC以下)で保存してください」という表示が多いようです。

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