新年を迎えられましたことを謹んでお慶び申し上げます。

昨年を顧みますと、観測史上最高を記録した猛暑の影響により沿海、霞ヶ浦北浦においての水温上昇、また生態系の変化による漁獲量の減少が顕著となり、加えて世界的な水産物消費の増加により、輸入原料の確保についても一段と厳しい環境となりました。

さらに長期化する資源価格の高騰から電気料金、資材類、物流費等のコスト上昇や円安を背景とした物価上昇は家庭や企業活動に大きな影響を与えました。昨年発足した高市内閣の「強い経済」を実現する総合経済対策に期待するところでございます。

本県水産加工業界では、東日本大震災の発生から間もなく15年を迎えますが、未だ失われた販路の回復は大きな課題となっております。放射能事故に対する不安は薄らいできてはおりますが、この事故の与えた心理的影響は大きく、風評被害は未だ収束しておりません。 加えて、厳しい原料事情や少子高齢化、人口減少による労働力不足や消費の縮小など、困難な状況が続いておりますが、引き続き会員相互の連携を密にし、一丸となって諸課題への対応を図っていくことがなお一層重要でございます。

さて、今年の干支は「午」、十干十二支で言えば六十年に一度の「丙午」にあたり、力強く前進する馬のように物事が順調に進み、幸運が駆け込んでくる「躍動感」や「力強さ」を象徴する年です。 「人間万事塞翁が馬」の諺にあるように、一見不運に見える出来事が後の幸運につながったり、私たちが日々直面する不確かな出来事に対して、一つ一つを前向きにとらえ、長期的には幸運につながると信じて素晴らしい成果が出るよう邁進していきたいと思います。

最後になりますが、本会の安定的な運営、また、水産加工業界の発展にさらなる努力をして参る所存でございますので、引き続きご理解ご協力をお願い申し上げますとともに、会員の皆様のご活躍とご繁栄を心から祈念いたしまして年頭のごあいさつといたします。

 

茨城県水産物開発普及協会

会長理事 髙木 安四郎