こんにちは。

今日は、朝から暑かったですね。

今の時間(18:00)でも、まだとっても暑いですよ。

7月17日に開催された茨城県消費者大会でお話をさせていただいた

「魚を食べてヘルシーライフ!」の一部をご紹介致します。

 魚介類の国民1人1日当たりの摂取量は減少傾向にある一方、肉類は増加から横ばいで、平成18年に肉類80.4g、魚介類80.2gと初めて肉類が魚介類を上回り、平成23年においては、その差を、肉類は83.6g、魚介類72.7gと一層拡大しています。この数値からも現代の「魚離れ」が進んでいることは明らかです。

 今日のように牛肉や豚肉などの肉類が加わったのは、明治時代の文明開化以降です。この1世紀余りで、日本人の食生活は大きく変わったと言えます。

 しかしながら、「肉中心の欧米型食」に比べて「穀類をベースに魚介類や野菜を活用する日本型食」のバランスの良さが際立っていることが注目され、海外において日本食の人気は非常に高い現状にあります。

 では、日本国内はというと、消費者の皆様からは、水産物について、旬や季節感を感じられる、また、健康に良いという高い評価がある一方、骨があり調理が面倒、生ごみの処理が大変、割高感があるなどの意見があります。

 そこで、水産物の栄養面から見てみますと、水産物摂取による健康面の効能に関する研究結果の中で、魚をたくさん食べる人ほど心筋梗塞になりにくいとの報告結果があります。

 例えば、日本人を例にとりますと、週に8回魚を食べる人と1回しか食べない人を比べると、週に8回魚を食べる人の方が、心筋梗塞の発症リスクが6割低く抑えられるのだそうです。

 この理由は、魚を食べると血栓ができにくくなることからの結果なのですが、具体的に言えば、①EPAなどの魚油の血液凝固抑制作用に加え、②魚肉タンパク質の血栓溶解作用の効果がもたらされたということになります。

 これは、言い換えれば、魚食により、病気の発症リスクを少なくできるともいえると思います。

 また、海藻と魚を組み合わせて食べることが肥満防止につながる可能性があるとの報告結果もあります。この理由は、ワカメと魚油には、それぞれメカニズムの異なる血中中性脂質濃度の低下作用があり、両者は足し算的に作用しあうことにより、脂肪蓄積抑制効果がみられるのだそうです。

 その他、小型・中型魚や脂の多い魚の摂取により 日本人男性の糖尿病発症リスクが低下するなどの効果も発表されております。

 青魚に多いとされているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、サケやサクラエビに含まれているアスタキチンサン、タコやイカに含まれているタウリン、モズクやヒジキ、ワカメ、コンブなどに含まれているアルギン酸やフコイダンなど、水産物から摂取できる栄養素の多くは、多くの研究によってその健康面での効能が明らかにされてきております。

日本人は、もともと野菜や魚が中心ではなかったでしょうか?

 高価な大間のマグロやヒラメなどの刺身も大根のつまや大葉などによって、そのおいしさを引き立てられていると思います。また、ブリと大根を煮込んだブリ大根のように魚と農産物を組み合わせた商品は、多種多様にあります。

このように、「魚のよさ」を魚単体だけでなく、農産物とともに連携して、日本の食文化や旬、栄養、料理方法等によって、皆様にお伝えして行けたらと考えます。 

 節分にイワシの頭をヒイラギの枝にさしたものを玄関に飾る風習があります。これは、イワシを焼くと出る激しい煙と臭いで邪気を払い、ヒイラギのとがった葉で鬼の目を刺すという魔よけの意味があります。また、夏至から半夏生にかけて、特に関西で「タコ」を食べる習慣があります。稲の根が八方に張るようにと祈願して食べるそうです。魚に限らず、農産物でも、正月や節句、季節の変わり目に縁起の良い餅を食べたり、冬至にかぼちゃを食べたり、と、このように邪気をはらったり、無病息災を願ったりと、私達の身近な食べ物を利用して健康や幸せを願ってきたのです。

 このような中で、私達、普及協会としては、各地域にある良い食材や、それを生かすための昔ながらの知恵を生かし、魚食文化の普及・伝承に努めて行きたいと思います。

「魚を丸ごと1尾購入して家庭で調理しましょう」が理想ではありますが、残念ながら現在のライフスタイルに適応しているとは思えません。冷凍食品の自然解凍が主流になりつつあり、自然解凍でサクサクとした食感を醍醐味としているコロッケには到底対抗できません。

 しかしながら、「魚離れ」が進行している一方で、健康志向の高まりからもっと魚を食べたいといった意識は高まっております。

 私達水産業界も、旬のおいしさや昔ながらの魚食文化の普及・伝承された商品を簡便志向に対応した料理方法や製品の提供により、昔ながらの魚食文化を継承しつつも水産物の摂取量低下に歯止めをかけて行きたいと考えています。

 その代表選手が気軽においしく食べられる水産加工品・調味料「ファストフィッシュ商品」です。現代の食生活、ライフスタイルに合わせ簡便に食べられる魚料理をご家庭の食卓に気軽に一品置いていただきたいという思いから企画された商品であり、平成25年5月末現在ですが、296社の2290品目とたくさんの種類が選定され、量販店に並んでいますので、一度お試し頂きたいと思います。

明日は、8月31日「野菜の日」だそうです。

魚は野菜に助けてもらっています。

明日は、野菜をたくさん食べましょう!!

最後まで、お読み下さいましてありがとうございました。

 

今日で退職する会館の年下の友人。

職場は違いましたが、とても可愛くて、気遣いが出来て、残念です。

淋しくなります。。。。。